膝痛の時に「足を鍛える」はやってはいけない?
最近は色々な情報があり、よく膝痛には「足を鍛えましょう」という事も耳にします。ですが、体のメカニズムを考えると安易に足を鍛える事は悪化に繋がる事がありますので、注意が必要です。
今回はそんな不安を解消できるようにお伝えできればと思います。
膝痛が起きる場面
階段の上り下り
階段は多くの方が辛さを感じるのではないでしょうか。膝の状態にもよりますが、上下の体重移動はかなり大きな力が働きます。その負担を膝で支えてしまい上り下りが大変になってしまいます。
特に階段を下りる際は、上りの4倍の力がかかると言われており、膝痛が出るタイミングにもなります。
床に座る
床に座る際は、膝を曲げる角度が深くなるため避ける要因になります。あぐら、横座り、正座、この辺りは痛みが出やすいのでできない方が方が多くいらっしゃいます。
飲食店などの座敷では、足を伸ばして長座で座る対策を取っている方もいらっしるようです。
立ち上がり
特にここでは、じっとしていた後に立ち上がる際に痛くなる例です。じっとしていた後は関節・筋肉が硬直しているため、動きが悪く膝への負担がかかります。体が柔らかい方だと、他の関節で対応できるのですが、硬い方だと膝が力の逃げ場になり痛みが強くなる傾向です。
よくならない理由
足に負担をかけ続けている
膝痛は足の筋肉に負担をかけ続けてきた積み重ねにより発症します。足の筋肉が限界を迎え関節に負担をかけるようになります。足を鍛えるためのスクワットなどは、より足に負担をかける事になるため悪化しやすいので、注意が必要でしょう。
上半身の筋力低下
実は、足に負担をかけてしまっている要因の1つに、上半身の筋力低下があります。例えば、背中の筋肉が低下し、猫背になってしまうと立ち姿勢、歩行、階段などあらゆる場面で膝に負担をかける事になります。
血流不足
もも〜膝〜ふくらはぎの血流が低下すると、膝関節内の潤滑油が少なくなり可動域が下がる傾向にあります。結果的に動きづらさなどが出現し、膝痛を発症する事になります。
オススメの対処法
自宅で寝転んで過ごす
意外と知られていないのが、座っている姿勢よりも寝転んだ姿勢の方が体には良好だったりします。寝転んで過ごすことで、膝のサポート役になる骨盤の負担を減らし、全身で支える状態なので分散ができます。骨盤の負担を減らすことは膝を守る事にもなりますのでオススメです。
入浴
入浴は全身の血流を促進してくれるので、体内の老廃物を除去してくれます。関節内はもちろん膝周り・骨盤周りの筋肉を労わる形になるので頻繁に浸かりたいですね。痛みは神経が発するのですが、温まると神経も安心して痛みを発しなくなるので、膝痛の緩和につながります。
入浴後は体が軽くなったようなイメージで、全身で膝を守る形になります。
膝痛で生活に影響が出ているあなたへ
今回のテーマでお伝えさせて頂きました、一般的に言われている「足を鍛える」は逆に膝痛を悪化させてしまう事になります。悪化すると変形性膝関節症や半月板損傷などに繋がり、改善しづらい状態になります。
生活にも影響が出るので、早めに対処したいですよね。膝痛でお困りの方は今回お伝えした対処をやってみてください。
また、私たち天白はら接骨院アクトは一人ひとりの生活の癖や根本の原因を特定し、施術を行い生活しやすいようにサポートしております。生活を変えたいという方は私たち天白はら接骨院アクトにご相談ください。